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謹んで菊池康基先生のご冥福をお祈り申し上げます

安全性評価研究会会員各位

この度、安全性評価研究会 特別会員 菊池康基先生が令和5年11月1日にご逝去されたとのお知らせを受けました。ここに謹んで会員の皆様へご連絡申し上げます。

菊池康基先生におかれましては、日本毒性学会、環境変異原ゲノム学会(旧 環境変異原学会)等々で広く活躍されるとともに、1987年からは日本製薬工業協会基礎研究部会長を歴任されました。なかでもin vivo 遺伝毒性試験のガイドラインへの適応について、基礎研究を進められ、今日の遺伝毒性試験の礎を作ってこられました。実際に多くの遺伝毒性研究者が、菊池先生が執筆された遺伝毒性試験用語集(サイエンティスト社、1995年)、変異原性試験Q&A 厚生省医薬品毒性試験法ガイドラインに基づく (サイエンティスト社、1992年)を参考にしながら、各所属先で遺伝毒性評価を実践してきました。

安全性評価研究会においては、長年、特別会員として各種セミナーに参加され、自らの研究や開発のご経験を惜しみなくメンバーにお話される姿は今でも思い出されます。先生には研究会の機関誌「谷本学校 毒性質問箱 第17号(2015年)」に “医薬品の安全性と関わって45年”というコラムをご執筆いただきました。本コラムは菊池先生の我々への最後の応援メッセージですので、先生の顔を思い浮かべながらあらためて読んでいただきたく思っております。

長きにわたる本研究会への多大なる貢献に対して心より感謝するとともに、謹んで菊池康基先生のご冥福をお祈り申し上げます。

安全性評価研究会

幹事長 宮脇 出