2020年1月30日 / 最終更新日 : 2020年6月1日 maintenance 常識と非常識 谷学発!常識と非常識 第60話 睡眠とは何か④:ノンレム睡眠の機能 睡眠はノンレム睡眠から始まります。ノンレム睡眠とは「急速眼球運動」(レム、第61話参照)を伴わない睡眠を言います。客観的に観察容易なノンレム睡眠の例は通勤電車の中の居眠りです。電車の騒音も車掌のアナウンスも耳に入らず、 […]
2020年1月9日 / 最終更新日 : 2020年1月9日 maintenance 常識と非常識 谷学発!常識と非常識 第59話 睡眠とは何か③:睡眠と覚醒のメカニズム 1.体内時計による睡眠と覚醒の支配 ヒトが夜になると眠り、朝になると目が覚めるのは睡眠と覚醒が体内時計の支配を受けているからです。 左の図(文献1より引用)は、ヒトの体内時計とみなされている「視交叉上核」の位置を示します […]
2019年11月26日 / 最終更新日 : 2019年11月26日 maintenance 常識と非常識 谷学発!常識と非常識 第58話 睡眠とは何か②:睡眠の種類 1.ノンレム睡眠とレム睡眠 脳の状態は、脳波の波形によって、覚醒、ノンレム睡眠、レム睡眠の3つに区別されます。レム睡眠の「レム」とは急速眼球運動(Rapid Eye Movement、REM)を意味し、睡眠中にまぶたの下 […]
2019年11月7日 / 最終更新日 : 2019年11月7日 maintenance 常識と非常識 谷学発!常識と非常識 第57話 睡眠とは何か①:ヒトはなぜ眠るのか? 我々は人生の約3分の1を眠って過ごします。睡眠の定義の1例は、「周期的に繰り返す、意識を喪失する生理的な状態」です(※1)。つまり我々は、限られた人生の時間の約3分の1を、意識を失った状態で過ごすのですが、それは何のた […]
2019年6月27日 / 最終更新日 : 2019年9月25日 maintenance 常識と非常識 谷学発!常識と非常識 第56話 氷河時代の日本列島 1.地球の過去の気温 下のグラフは過去約5億年間の地球の平均気温の変化を示します(文献1より引用)。実測値は右端の約150年間だけ。残りは大木の年輪、氷床コア、湖沼や海底の堆積物のボーリングコア、生物化石などの分析による […]
2019年6月6日 / 最終更新日 : 2019年9月25日 maintenance 常識と非常識 谷学発!常識と非常識 第55話 地球温暖化の原因(3):二酸化炭素原因説(続)―水蒸気の役割と近未来の温暖化予測 1.水蒸気は最強の温室ガスである 地球の平均気温は+14℃ですが、温暖化ガスを全部取り除くと-19℃になると計算されており、差し引き33℃は各種温暖化ガスの温室効果の寄与によるものです(※1)。うち水蒸気の寄与分が約50 […]
2019年5月14日 / 最終更新日 : 2019年5月14日 maintenance 常識と非常識 谷学発!常識と非常識 第54話 地球温暖化の原因(2):二酸化炭素原因説 1. 二酸化炭素濃度の急上昇 左の図(文献1より引用)は南極ボストーク基地の氷床コアから測定された過去約80万年間の二酸化炭素(以下CO2)濃度に現代のCO2濃度を加筆したものです。CO2濃度は激しく変動していますが、8 […]
2019年4月8日 / 最終更新日 : 2019年4月8日 maintenance 常識と非常識 谷学発!常識と非常識 第53話 地球温暖化の原因(1):太陽原因説 地球温暖化の原因に関する各種の理論を紹介しながらそれが近未来の気温の予測に有効かを3回にわけて吟味します。今回は太陽に関連する2つの理論の紹介です。 1.ミランビッチサイクル説(太陽と地球の距離の変化説) 地球温暖化や寒 […]
2019年3月22日 / 最終更新日 : 2019年3月22日 maintenance 常識と非常識 谷学発!常識と非常識 第52話:海洋大循環の謎 1.海洋大循環の謎 第49話で北極海の温暖化に関係する北太西洋海流が海洋大循環の一部を形成することを紹介しました。今回改めて海洋大循環を取り上げる理由は、海洋大循環がなんと地球寒冷化にも関係しているからです。下の図(文献 […]
2019年3月4日 / 最終更新日 : 2019年3月4日 maintenance 常識と非常識 谷学発!常識と非常識 第51話 過去の気温はどうやって測るか? 1.南極観測隊の重要な仕事は氷床のボーリング 左の写真(文献1より引用)は2006~08年の第48次南極観測隊が使用した雪上車12両が集合したところです。これらの雪上車は南極大陸の沿岸にある昭和基地から約1000キロも奥 […]